体脂肪計などの計測計量機器を主力に、バランスのとれた食生活を提案するなど、人々の健康をサポートするタニタ(谷田千里社長、東京都板橋区)。国内については、海外からの輸入製品や部品輸送で使用した空き海上コンテナを輸出用に転用するなどして輸送効率化を以前から進めている。1997年に新潟で開始したコンテナラウンドユース(CRU)は今年4月、日本海側ルートを使って鉄道輸送と組み合わせることで、さらなる進化を遂げた。国際物流管理室の横山九一室長は「これからの物流はチーム戦だ。関係者が一緒になって、生産性向上に取り組み、仕事を創造するかが鍵となる」と話す。
CRUと鉄道輸送を組み合わせた効率化は、従来の太平洋側ルートと日本海側ルートを活用している。今年4月から実施している輸送方法は海上コンテナが東京港に入ると、JR貨物東京ターミナル駅から、同秋田駅へ。そこからドレージをかけて、タニタ秋田工場でデバンニングし、空になった海上コンテナに国内生産品を詰めて内貨転用し、鉄道で新潟運輸(新潟市中央区)の東港物流センターに運ぶ。そこで再度デバンニングし、海上コンテナを新潟東港に戻すという流れだ。コンテナはその後、製紙会社が輸出に転用している。
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