日建リース工業(関山正勝社長、東京都千代田区)は10月1日から、回収付きのパレットレンタルサービスを開始する。パレットに内蔵したGPSが位置情報を特定し、同社が回収する仕組みで、循環使用などによる紛失や、それにかかる弁済料の不安を解消する。
「物流の川上にいる荷主が、川下までパレットの管理をすることは大変なこと」と物流事業本部企画部の津村光三部長は言う。通常、パレットを貸し出してからの管理はデータ上で行われる。そのため、店舗に着いた実際の数とデータ上の数が合わないことも多いという。これが顧客とのトラブルのもととなっていた。紛失した場合には、レンタル料に加えて弁済料がかかる。こうした負担を懸念し、パレットの購入を余儀なくされた企業が、レンタルに踏み切りやすいよう考案したのが、使い捨て感覚で利用できる、このサービスだ。
あらかじめ指定された配送先のエリア内であれば、全国どこでも回収が可能。料金設定は、納品日から回収までに要する期間で3段階用意しており、10日間以内で600円/枚、20日以内790円/枚、30日以内980円/枚となっている。指定場所以外に流出した場合は、20円/枚の追加料金で同社が全て回収する。滅失の際も料金はかからない。
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